アドラー個人心理学

幸せになる勇気

幸せになる勇気 第五部

幸せになる勇気 第五部  愛する人生を選べ たしかにそうだった。と青年は思う。きょうの議論、哲人がいちばん最初に予告していた。すべての問題は「愛」の議論に集約されていくだろうと。ここまでずいぶん長い時間語り合ってきたが、つい...
幸せになる勇気

幸せになる勇気 第四部

幸せになる勇気 第四部 与えよ、さらば与えられん 哲人の書斎には、時計が置かれていなかった。ここまでの議論に、いったいどれだけの時間が費やされたのだろう。これから夜明けまで、あと何時間くらいが残されているのだろう。青年は腕時...
幸せになる勇気

幸せになる勇気 第三部

幸せになる勇気 第三部 競争原理から協力原理へ 教育の目標は、自立である。そして教育者とは、カウンセラーである。当初青年は、このふたつの言葉を月並みな定義だと見なし、ほとんど気に留めていなかった。しかし議論が進むにしたがって...
幸せになる勇気

幸せになる勇気 第二部

幸せになる勇気 第二部 なぜ「賞罰」を否定するのか 哲人との対話がそう簡単に決着しないこと。それは青年にもわかっていた。とくに抽象的な議論に持ち込まれると、やはりソクラテスは歯ぎしりするほど手強い。しかし、青年にはたしかな勝...
幸せになる勇気

幸せになる勇気 第一部

幸せになる勇気 自己啓発の源流 「アドラー」の教えⅡ それはもっと、明るく有効的な訪問になるはずだった。「次の機会があったときには、もはや論破などとは言わず、かけがえのない友人のひとりとして訪ねます。」たしかにあの日...
嫌われる勇気

嫌われる勇気 第五夜

嫌われる勇気 第五夜 「いま、ここ」を真剣に生きる 青年は考えた。アドラー心理学では徹底して対人関係を問う。そして対人関係の最終目的地は、共同体感覚である。しかし、ほんとうにそれだけでいいのだろうか? わたしはもっと...
嫌われる勇気

嫌われる勇気 第四夜

嫌われる勇気 第四夜 世界の中心はどこにあるか 危うくだまさるところだった! 翌週、青年は憤然たる面持ちで扉を叩いた。たしかに課題を分離する、という発想は有用だ。前回はまんまと納得してしまった。けれど、それはあまりに...
嫌われる勇気

嫌われる勇気 第二夜

嫌われる勇気 第二夜 すべての悩みは対人関係 青年は律義に約束を守り、きっかり一週間後に哲学者の書斎を訪れた。ほんとうは二日後、三日後にも押しかけたい気分だった。熟考のうちに、青年の疑念は確信に変わっていた。すなわち...
嫌われる勇気

嫌われる勇気 第三夜

嫌われる勇気 第三夜 他者の課題を切り捨てる 悩み抜いた二週間後、青年は再び哲学者の書斎を訪れた。自由とはなにか。人は、わたしは、なぜ自由になれないのか。わたしを縛っているものの正体は何なのか。青年に与えられた宿題は...
嫌われる勇気

嫌われる勇気 第一夜

嫌われる勇気 かつて1000年の都と謳われた古都のなずれに、世界はどこまでもシンプルであり、人は今日からでも幸せになれる、と説く哲学者が住んでいた。納得のいかない青年は、哲学者のもとを訪ね、その真意を問いただそうとしていた...
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